最近ネット上では、PHPの開発環境としてPhpStormがやたら誉められています。しかし、私はNetBeansをお勧めします。
理由は簡単です。UIが日本語だからです。しかも、誰でも無料で使用出来ます。PhpStormはUIが英語で、原則有料です。
これまで私は、日本語されていないツールを紹介したり、サイトを紹介しました。このサイトの本来の目的は、海外の共有サーバーの紹介でした。ユーザーが申し込むなら、英語のサイトから申し込みます。しかし、これらは大抵無駄な努力に終わりました。
唯一、紹介した中で広くお役に立てたものは、他サイトでドイツのボードゲーム対戦サイトの日本語化をお手伝いし、紹介したものです。今、私は紹介していませんが、日本語化したあとは、ほっといても、他の人がどんどん紹介してくれています。
明らかに、日本人は英語が多少出来る方であっても、英語のインターフェイスを嫌うのです。
PHPの出すエラーメッセージは英語です。ですから、PHP開発者誰もが英語に親しんでいると考えがちですが、実際、日本人の他国語嫌いは相当なものなのです。エラーメッセージは苦労して読んでも、ツールや情報を読み解こうとはしません。
最近、このサイトではFuelPHPの記事が多いですが、FuelPHPが日本人の間で使用されるようになるには、日本語ドキュメントが必須です。今のところ、私は日本語化をお手伝いしていません。ドキュメントには足りない部分や、古い部分があり、それはFuelPHPの開発側も重々承知しているようなので、時期尚早かと思っているからです。もし、翻訳だけでなく、オリジナルの日本語ドキュメントを作成するというのであれば、お手伝いしますが、原文そのまま訳すのは、私の意向とは異なっているのです。
私は、英語の開発環境でもどうにか利用できます。長いこと、英語のUIのプログラムを触っているからです。しかし、日本語のUIのほうが、思考の乱れ無く、スムーズに使用できます。(もちろん、わかりやすく作られていればですよ。)
英語に関して言えば、エディターを使っている段階で、文法的なエラーをチェックし、教えてくれるわけですが、そのメッセージも翻訳されています。実行時のエラー以外は日本語で理解できるのです。英語を読める人が忘れがちなのが、これは一般的な日本人ユーザーにとって、かなりの利点であることです。
更にPhpStromで褒められている部分の90%程度は、NetBeansを始め他の統合環境であっても、サポートされている機能です。なにも、PhpStromだけの特典ではありません。
また、PhpStromの便利機能はNetBeansでは別の形でサポートされていたりします。例えばPhpStromの便利機能として紹介されている一例が、htmlファイルのコードブロックを上部に表示し、右クリックでその範囲を選択できるというものです。NetBeansでは残念ながら、このように派手ではありませんが、htmlはもちろん、PHPだろうとJavaであろうとカーソル位置からブロック単位に選択範囲を広げ、また逆に狭めるとショートカットが用意されています。(私はキーバインドを徹底的に自分に合わせて変更しているためデフォルトのバインドを忘れていますが、たぶんShift+Alt+ピリオドとカンマだったと思います。)エディターを利用しているときは、キーボードを触っているため、ショートカットで行える方がはるかに便利なんです。
PhpStromeもNetBeansも同じJavaで動作しています。PhpStromeはJavaだけでなく、他の言語で生成されたものを適宜使用しているようです。
統合環境はどれでも、同じような画面構成になっているものです。PhpStomeは、推測ですが、NetBeansをベースとして利用しているのでは無いでしょうか。使用感がとても似ています。NetBeansは開発環境であると同時に、またJavaのフレームワーク(Java界ではプラットフォームと言う)の一つでもあります。
更に、機能を追加するプラグインの開発も、利用者の多いNetBeansのほうが活発なわけで、必要なプラグインが揃っているのです。開発のためのAPIも公開され、ドキュメントもほとんど翻訳されており、その気になれば、自分で作ることも出来ます。(簡単だとは言いません。たぶん、JAVAに慣れている方なら、簡単です。)(追記:実際はPhpStormも結構ユーザーにより開発された(?)プラグインが多いようです。プラグイン一つ一つのダウンロード数は、NetBeansよりはるかに多いです。)
PhpStormは実行環境、デバッグの設定やバージョンコントロールなど、最初のインストール段階から使用できるようになるまでの設定は結構面倒ですが、NetBeansは設定はより簡単、もしくは設定いらずです。(ここらへんは初心者にやさしいのです。)
前バージョンまでGit対応は追加プラグインで日本語化されていないNetBeansでしたが、リリースされたばかりの7.1ではデフォルトで使用でき、日本語化されており、多少あったバグのほとんどがとれており、非常に快適です。前バージョンまでコマンドやGitのGUIを利用する機会もありましたが、最新バージョン7.1では、Githubからのクローンや、pushを始め、全部GUIをつかい、統合環境の中から行なっています。
確かにPhpStromeは見た目が洗練されています。NetBeansはフレームワークの無骨な感じそのままです。私も見た目の好みからいったら、断然PhpStormeですが、ツールとしての使い良さはややNetBeansに分があり、結局NetBeansを使っています。
実際、開発統合環境としての実力はPHPに関して言えば、どちらも遜色ありません。私は、どちらでも満足して使えます。しかし、実際、多くの日本人の方におすすめするとしたら、やはりNetBeansです。英語圏以外の利用者におすすめするとしても、NetBeansです。英語のネイティブスピーカーだけには、どちらでもお好きなほうをどうぞとおすすめします。
それほど、言葉の壁は大きくて、厚いのです。開発環境を求める人はプログラミングをしたい人で、英語の勉強をしたい人ではないのです。
PhpStromがNetBeansと同じ土台に立つには、日本語化が必要なのですが、まあ開発元はやる気はないでしょうね。
追記:日本語化すれば、かなり有益なツールです。Javaがわかる人であれば、たぶんそう難しくないと思われます。(まあ、開発元でメッセージをハードコードしていたら、手間はかかるでしょう。)考え用によっては、大きなビジネスチャンスかも知れませんよ。今、4000円くらいですから、日本語版を6000円くらいにして、開発元と半分ずつ収益を分ければ、商売としてもなりたちそうです。どなたか、やってくれませんか?
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