サーバーとクライアント
サーバーと言われてもピーンとイメージがわかない方も多いと思います。
昔々、まだほとんどのコンピューターは、一生懸命仕事をする大型機と、それに接続されている単純な端末で構成されていました。そして、コンピューターを使用する人は特別な人達でした。
少しずつ、少しずつ、コンピューターの性能が上がり、値段も安くなってきました。段々小型化し、高性能になってきました。使用者も一般の人、学生さんと広がって生きました。
すると、ミニコンと呼ばれるコンピューターが登場し、続いてワークステーションというコンピュータが出現してきました。
コンピューター技術の開発のトップはアメリカでした。優秀な大学から、コンピューターの革新的な技術が研究されてきました。
ハードだけではありません。それを動かすUnixやらなにやらが生まれてきました。Unixはアメリカの大手電信会社AT&Tがコピー+メディアの代金だけでソースプログラムを安く提供していたため、学生さんを初め色々な人たちがこれを入手し、手を加えることができたのでした。
そして、コンピューターを回線で結んで、情報交換をやり始めたのです。
大きな高性能なコンピューターが主人で、頭の悪い端末がそれにつながり、人間との仲立ちをするという、昔からのコンピューターの接続方法ではありません。
そこそこに賢いコンピューター達がそれぞれに結びついて、お互いに持ちつ持たれつつの関係を持ち始めたのです。
それまでのソフトウェアは、一つのソフトウェアで必要な全機能を持っていました。ところが、これはソフトウェアを肥大させ、ダブって同じ機能を開発していたので無駄が多いものでした。そのため、値段も高かったのです。
そこで、必要な機能を独立させ、ある機能はこのプログラム、この機能はこのプログラムと組み合わせて使用するようになりました。
その時、プログラム間のやりとりには色々なやり決め、いわゆるプロトコルが存在していました。TCP/IPもその一つです。Unixに標準的に取り入れられていたため、広く使用されるようになりました。
これらのプログラムは決まったやり方で仕事を受け、ある機能を実行す、大抵の場合は結果をかえしてくれます。そのため、サーバー、奉仕する人と呼ばれました。
一方、仕事を依頼する方のプログラムはクライアント、お客さんと呼ばれました。
このサーバーとクライアントは同じコンピューターの中にあっても、それぞれが違うコンピューター上にあっても構わなかったのです。
時代が進み、サーバーとクライアントの形態は目新しいものではなくなりました。いまやほとんど当たり前に使用されるからです。
するとある人たちは、サーバーの機能をあるコンピューターにまとめて運営することが有利な場合があることに気づきだしました。そこで、サーバーのプログラムを動かすため専用のコンピューターを作りだしました。
これも最初はサーバーマシーンとか呼ばれていましたが、いまやサーバーの名前で呼ばれることが多くなりました。
そんな、こんなで、今や言葉の定義は広くなりました。
サーバーという言葉は、サーバープログラムを呼ぶこともありますし、それらを専用に動かすためのコンピューターを呼ぶこともあります。
クライアントという言葉も同様に、サーバーを呼び出して使用する立場のプログラムのことを指すこともありますし、サーバーを利用するコンピューターのことを指すこともあります。
概念としてつかんでいてもらいたいのは、サーバーと言ったら何かサービスを提供する立場を指し、クライアントはサービスを利用する立場を示すということです。これは、広く応用が利く、とらえ方でしょ。
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